借金減額診断のからくり

借金減額シミュレーターというものを見たことがある人も多いでしょう。

「国が認めた救済制度」「借金救済制度」など怪しいタイトルを用いて、ＳＮＳなどで積極的に広告を行われています。

その仕組みは、現在の借金額を入力すると、どれだけ支払いを減らせるか？診断するシミュレーションのものです。

これは、任意整理を行った場合のシミュレーションを指しています。

ただし、「任意整理」と言っても認知度がないため、誰にでも分かるように「借金減額」という言葉を使っているというわけです。

借金減額シミュレーターは、任意整理を誇張した表現や、人によって誤解を与えてしまうシステムなのは分かって頂けたと思います。

正直なところ、普通に任意整理をやってる事務所はこれを導入していません。

・誇大広告にあたる恐れがある

・費用を高くしないと運営できない

これがその理由です。

司法書士会や弁護士会の理念は、「広告で誤認させてはならない」「債務整理は生活再建のため」ということです。

積極的に任意整理を勧めることは、もちろん許容していません。

そして、このシミュレーターはＩＴ系の会社のバックアップを受けている事務所がほとんどで、その会社に支払う広告費が高額になります。

そのため、その広告費を補うために、任意整理の費用を高くしているというからくりもあります。

「借金減額シミュレーター」とグーグルで検索すると、「うざい」「罠」「怪しい」などのワードが出てきます。

それだけ多くの方が目にしているものなのでしょう。

借金減額シミュレーターを運用している事務所は、広告を派手に行っている事務所が多い印象です。

また、ご相談者のお話では、「任意整理の契約を迫る電話がしつこい」「電話に出ないとすっとかかってくる」という感想もよく聞きます。

また、すでに契約してしまった方のセカンドオピニオンで相談を受けていると、費用が異常に高いケースも多いと言えます（相場の2倍以上、ケースによって3倍）

完全利益主義の事務所が多く、債務者の生活再建というものには程遠い印象なのが、正直な感想です。

借金減額シミュレーターを採用している事務所は、大手事務所（人数がたくさんいる事務所）が多い印象です。

本来であれば、大手事務所が模範となって、良い債務整理をしなければいけません。

しかし、残念ながら、この業界では逆になっています。

・大手事務所のほうが費用が高くサービスの質が低い

・中小規模の事務所のほうが費用が安くサービスの質が高い

（費用が安い分サービスが低いところもあり様々ではあります）

このような表現が、分かりやすいかもしれません。

当センターでは、借金減額シミュレーターと同様の内容が確認できる、「にんいせいり君」を導入しています。

自社で運営しているものなので、費用が高くなることもありません。

当センターの任意整理費用は、相場から見て安い～普通ぐらいの費用です。

「借金減額シミュレーター」を利用して、その後の連絡が多かったり（しつこかったり）という相談を受けていたため、セルフ診断を導入しています。

こうした連絡がトラウマになっている方もいると思うので、こちらへ問合せをしないでも、任意整理の目安が確認できるシステムです。

実際、これは多くの利用者に好評を頂いております。

もちろん「詳しく相談したい」という場合には、お問い合わせフォームやお電話からご相談をなさることは可能です。

任意整理をするか？しないか？は、みなさんにとって重要な決断です。

その背景もよく分からないまま、契約を急がせる事務所は、避けたほうが無難です。

また、ひどい事務所では、デメリットであるブラックリストの説明がされていないケースもあります。

こうした事務所に依頼をしてしまうと、その後の任意整理もイメージと全然違うものになってしまうでしょう。

安易に契約せずに、よく考えて、任意整理の依頼を行うようにしましょう。