債務整理のメリットとは？

債務整理（さいむせいり）とは、カードやローンなどの返済が苦しい場合の対処法です。

「給料のほとんどが返済で消えてしまう」

「返済に圧迫されて生活費が足りない」

「自転車操業になってしまっている」

こうした状況の場合に現状の返済をリセットし、返済方法の改善を図る手続きです。

債務整理は、任意整理・個人再生・特定調停・自己破産の4つの種類に分類されます。

・消費者金融の利用分

・クレジットカードの利用分

・銀行カードローンの利用分

・携帯電話料金

・エステや美容整形

こうした支払いが苦しい場合に、有効な手続きと言えます。

債務整理をした場合のメリットを確認してみましょう。

債務整理を開始すると、現在の支払いは一旦停止します。

その理由は、今後は債務整理の返済に切り替えるためです。

新しい返済を準備するため、現在の返済はいったん止まるという仕組みです。

債務整理を開始すると、支払いが遅れている関係で行われる督促は停止します。

これは、司法書士や弁護士などの代理人が、間に介在することになるからです。

代理人がいると、あなたとカード会社の連絡のやり取りは禁止されます。

全て代理人を通して、連絡を行うことになるからです。

督促という連絡もこれに含まれ、あなたへ直接の連絡はなくなるというわけです。

「借金の悩みを誰にも相談できなかった…」

「1人でずっと考えて寝れない日もあった…」

といったように、金銭的な負担以外に、精神的な負担が大きい場合もあります。

司法書士や弁護士などの代理人に債務整理を相談することで、こうした精神的な負担も軽減されます。

特に、家族に秘密である場合は、この安心感はとても大きいメリットのようです。

例えば、50万円の借金に任意整理を行って、利息をカットした場合。

毎月1万円ずつ50ヶ月支払えば、50ヶ月後には返済が終わります。

繰り上げ返済も可能なので、毎月2万円支払えば半分の25ヶ月で終わります。

このように返済のゴールがちゃんと見えるので、終わりのない返済から解放されるという点も大きいと思います。

どの債務整理を行うかによって、今後の返済は変わります。

返済が1番少なくなるのは、自己破産。次いで、個人再生、任意整理の順番です。

一方で、デメリットが1番少ないのは任意整理。

そのため、このメリット・デメリットを考えながら、自分に合った債務整理を選ぶことがポイントとなります。

利息やリボ手数料がカットされ、月々の返済が減ります。

例えば、6社から各50万円（金利18％）ずつ、合計300万円の借金がある場合。

この場合、1ヶ月の利息は6社で4万5000円、1年では54万円という金額になります。

任意整理をすると、この54万円の支払いが無くなるということです。

そして、利息がなくなるということは、返済は全て元金にあたります。

こうなることで、自分で返済するより、2倍程度のスピードで借金は減っていきます。

任意整理の利息カットの効果に加えて、元金も減らすことができます。

最大で借金額を80～90％カットされます。

残り10～20％の元金を支払えばよい（但し、最低額は100万円）状態まで、返済を減らすことができます。

500万円なら400万円のカットで、残り100万円を支払えば良いというわけです。

「自己破産はせずに支払っていきたい。でも任意整理では支払っていくのは難しい」というケースでは、個人再生は有効な手段になるわけです。

これはご存知の方も多いと思いますが、借金の支払いは0になります。

ただし、養育費や損害賠償の支払い、国に対する税金や年金など、一定の支払いは非免責債権として、破産後も支払い義務が残ります。