三井住友カードの任意整理（2023年）

三井住友カードの任意整理について、解説します。

同社は日本初のVISA導入会社で、代表的なカードは三井住友ビザカード。その他、アマゾン（Amazon）マズターカードも、同社が管理しています。任意整理の現場でもよく目にする、利用者の多いカードです。

任意整理を行った場合には、以下のような効果があります。

・利息・リボ手数料を無くした返済へ
・残金（元金）を5年以上の分割払いに変更

なお、三井住友カードに任意整理を行っても、三井住友銀行の銀行口座には影響はありませんので、ご安心ください。

三井住友カードに任意整理を行った場合の目安や効果を、確認してみましょう。

他のカード会社と比べて、任意整理の対応は良いです。

任意整理の効果である、5年の分割払い、利息リボ手数料カットは問題なくできます。

基本は5年（60ヶ月）の分割払いが基本です・

・支払い総額が100万円を超える

・家計を見て返済資金の捻出がかなり難しい

こうした状況の場合には、最大で7年（84ヶ月）の分割払いにも対応してもらえます。

繰り上げ返済も可能なので、5年払いで和解しても、2年や3年で返済を終わらせることも可能です。

任意整理後は、利息やリボ手数料の支払いがなくなります。

当センターで、三井住友カードを任意整理した場合には、今のところ100％利息・手数料のカットに成功しています。

100万円の年15％で、1年で15万円の利息や手数料が発生します。

任意整理をすると、この負担がなくなります。

・2005年以前からキャッシングを利用している

この場合には、過払い金が発生する可能性があります。

三井住友カードのキャッシングは27.8％の高金利だった時期があるためです。

任意整理をすると、CICやJICCが保有する信用情報に傷がつきます。

いわゆるブラックリスト（金融ブラック）になるということです。

ブラックになると、三井住友カード以外のクレジットカードも使用できなくなります。

また、ローンを利用することも難しいと思って下さい。

最長で「任意整理の返済が終わってから5年経過」までブラックになります。

光熱費や携帯電話料金をカード決済にしている場合には、決済方法の変更が必要です。

ブラックの影響で、三井住友カードや他のカードは利用できなくなります。

銀行の口座引き落としや、コンビニ払いなどに支払い方法を変更しておきましょう。

三井住友カードに任意整理を行なっても、三井住友銀行の口座凍結はされません。

三井住友銀行の口座が凍結するのは、「三井住友銀行のカードローンに任意整理を行なった場合」です。

なお、この場合でも、ローン専用カードの任意整理なら、銀行口座凍結は起きません。

返済を滞納すると、カードは使えなくなり、遅延損害金が発生します。

三井住友カードでは、ショッピングの遅延で年14.6％、キャッシングの遅延で年20％の遅延損害金が発生します。

遅延損害金が発生すると、より返済が苦しくなるという悪循環になります。

三井住友カードの返済を滞納すると、最初の内は電話などで督促が行われます。

この場合、その残金を一括請求される危険性もあるので注意しましょう。

そして、返済の目途が見えないと判断された場合には、裁判所に訴えられてしまうこともあります。

クレジットカードの返済を、61日～3ヵ月以上滞納すると、金融ブラックになります。

CICやJICCへの金融事故登録がされ、三井住友カードや他のクレジットカードも使えなくなります。

もし、滞納してブラックなら、すぐに任意整理したほうがいいと言えます。

通常はブラックを避けるため、任意整理をするか？悩まれますが、そのデメリットがないからです。

カードが使えない状態で、利息・手数料付きの返済をしても意味がありません。

任意整理で利息・手数料をカットして、一刻も早く完済を目指すほうが得策と言えるでしょう。